排泄から食を考える逆転の発想 vol 11
2011年 07月 24日
多糖類の一つ「U-フコダイン」のアポトーシス作用を研究するなかで、最近注目すべき新しい発見があったといいます。
それは、野菜や果物、海藻類などを長時間加熱すると、強力な抗ガン物質である「DHCP]ができることを世界で初めてつきとめたのです。
食べ物中のウロン酸を含む、糖鎖分子から調理の際に使われる「熱」によって、「DHCP]が自然に生成されるのです。
たとえば、生キャベツの100gを120℃で30分煮ると、約2ミリグラムの「DHCP]が生成されます。
「DHCP]は数年前にスウェーデンの研究者によって発見され、サルモネラ菌やO157などに殺菌作用あることはわかっていましたが、抗がん作用があることは知られていませんでした。
ところが、マウスを用いた実験で、抗がん作用があることがわかったのです。
また、体外で作用させると、人の急性骨髄白血球細胞のアポトーシスを誘導し、9マイクロモラーの濃度(1リットル中1ミリグラム)で増殖を完全に抑えることも確認されました。
古来より、中国では長時間煮る調理法を「燉(トン)」とよんで、健康料理を作ったり、また薬草などを煎じて飲む習慣がありましたが、改めて薬膳料理や漢方の奥深さに驚かされます。
(次につづく) クレイグ・ケイコ
それは、野菜や果物、海藻類などを長時間加熱すると、強力な抗ガン物質である「DHCP]ができることを世界で初めてつきとめたのです。
食べ物中のウロン酸を含む、糖鎖分子から調理の際に使われる「熱」によって、「DHCP]が自然に生成されるのです。
たとえば、生キャベツの100gを120℃で30分煮ると、約2ミリグラムの「DHCP]が生成されます。
「DHCP]は数年前にスウェーデンの研究者によって発見され、サルモネラ菌やO157などに殺菌作用あることはわかっていましたが、抗がん作用があることは知られていませんでした。
ところが、マウスを用いた実験で、抗がん作用があることがわかったのです。
また、体外で作用させると、人の急性骨髄白血球細胞のアポトーシスを誘導し、9マイクロモラーの濃度(1リットル中1ミリグラム)で増殖を完全に抑えることも確認されました。
古来より、中国では長時間煮る調理法を「燉(トン)」とよんで、健康料理を作ったり、また薬草などを煎じて飲む習慣がありましたが、改めて薬膳料理や漢方の奥深さに驚かされます。
(次につづく) クレイグ・ケイコ
by seishoukai
| 2011-07-24 15:02
| フライウェイ